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第七章 

伝える仕事

この頃、自分も若かったから、「ありえない!」と否定しちゃったけど、今だったら素直に喜んだかも知れないです。
人はそ
れぞれ別の価値観を持っているという考えで、それが個性だといって写真を撮っている人と、民族や人類の共通価値観で写真を撮る人といます。

自分は後者になりたいのです。



またつづきね。

何を伝えたいの? 誰に伝えたいの?

この話をしようと思ったんだけど、とても語り尽くせないのでやめた。
だってその中には、内なる自分のことから、全宇宙的なことまで含まれていると感じたから。
ボクのつたない文章で、変な参考にしてもらっても困るから。
以前、青年に自分の伝えたいことを一晩かけて語っていた時こと、
「ボクの伝えたいことも、まったく一緒なんです。」と言われたことがある。
馬鹿な、ありえない!
違う人間なんだから、同じもの見ても、感じ方が変わるのは当たり前、100人のカメラマンがいたら100とおりの伝えたいことがあって当たり前なんだ。どれも正解だし、個人にとっては自分のが正解。(彼にとっては相槌のつもりだったかもしれないけどね)

カメラマンの逃げ口上のひとつに「言葉に出来ないから、写真を撮っているです。」というのがあるけど、今回はそれを使わせてもらおう。
自分の子供が無条件にカワイイ、言葉に出来ないけどカワイイ、そんな感覚に似ているのかな。
何かを伝えようとする人間は、愛と正義の人間であることが大前提であると思っています。


ここまで、ほんとウエディングフォトの話をしなかったなあ・・・
 


ウエディングフォトというのは、写真の世界の中ではホントに低く見られる分野で、それはブライダル産業への印象だったり、安易に始めてしまう人が多い事もあると思うの。そして実戦にでてから迷っている。
写真を撮るなら最低限、これまで話してきたことは感じておいてほしい。

数ある写真の分野の中でもとかく低く見られがちでした。表現色よりも商売色が強く、何よりも「お役さんに喜んでもらっている」という私情の入った自信が、他の評価を受け付けなくしています。



カメラマンになることが目的じゃなくて、誰かに何かを伝えることが目的なんだよね。

 

写真も数ある表現する仕事の一分野にしか過ぎません。

ここまで話していたことは、
誰かに何かを伝える仕事のどの分野にも共通して言えることなんだよね。


つづく

この話は、ここまでで一段落。
「誰かに何かを伝える仕事」をする上で、最低限に知っておいて欲しいことだけに特化して書いてみました。
「結局、最後は自分なんだよ」それだけ言いたかったの。

これまでのことで、わかりにくいところとか、腑に落ちないことがあったら、
気軽に質問&指摘して下さいな。
次からは、これをふまえた上で、いろいろな事例を紹介していきます。

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